連続式の揚げ麺製造設備で一食分ずつ皿うどんの細麺を揚げる様子

木曜日|麺をつくる現場

皿うどん

皿うどんの細麺は、なぜあんなにパリパリなのか

細さ、乾き方、揚げ方、ほぐれ方。あんを受け止めながら食感を変える皿うどん麺は、単に細いだけではありません。

連続式の揚げ麺製造設備で一食分ずつ皿うどんの細麺を揚げる様子
細く成形した麺を一食分ずつ金属容器へ入れ、油で揚げる製造工程のイメージです。

細いほど、油と熱が入りやすい

皿うどんの細麺は、細く成形した麺を揚げ、水分を減らして軽い歯ざわりに仕上げます。麺が細いほど表面積が大きくなり、短い時間でも中心まで熱が伝わりやすくなります。

ただし、細ければ同じ食感になるわけではありません。生地の配合、麺の太さ、揚げる前の状態、油の温度と時間で、硬さ、香り、口どけは変わります。長崎市の資料も、細麺の中に極細から比較的太いものまであり、店ごとの特徴になっていると紹介しています。

あんをかけて完成する設計

揚げた直後の麺は乾いていて、細い線が重なったすき間を持ちます。そこへあんをかけると、表面に絡む部分、内部へ入り込む部分、乾いたまま残る部分が生まれます。

最初はパリパリ、少し待つとしんなり、その間には両方が混ざった食感があります。時間による変化は劣化ではなく、皿うどんの楽しさの一部です。麺が細すぎてすぐに崩れる、太すぎてあんとなじまないという差は、具材量や提供時間との組み合わせでも変わります。

選ぶときは、太さ以外も見る

家庭用なら一食分を扱いやすいこと、飲食店なら盛り付けの速さと食感の再現性も大切です。食べ始めだけでなく、食べ終わるころまでを試すと、用途に合う麺を選びやすくなります。

  • 一食分の形と、皿へ広げたときの大きさ。
  • 折れやすさと、袋の中に出る細かな麺の量。
  • 油の香りが強すぎず、あんの味を邪魔しないか。
  • あんをかけて1分、3分、5分後の食感。

保存は、湿気とにおいを避ける

揚げ麺は湿気を吸うとパリパリ感が弱くなります。開封後は商品の表示に従い、袋をしっかり閉じ、湿度の高い場所や強いにおいの近くを避けます。

割れを防ぐには上へ重い物を置かず、必要な分だけ静かに取り出します。残った細かな麺も捨てず、あんの下へ敷けば食感の一部として楽しめます。

細麺は、揚げた瞬間だけでなく、あんをかけてから変化する時間まで含めて設計された麺です。

参考資料

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